英文法の参考書・勉強法(文法問題集編)

ぴよ太郎
英文法というと、文法書じゃなく英文法問題集のことを思い浮かべる人もいるのではないかな

霊夢
やっている人も多いと思うけど、それらは違うものなの?

ぴよ太郎
なかなか難しいところでね。その点について話そうと思う

センター試験の大問2や、主に私立大学の入試で「文法・語法問題」が出題されます。その対策として『文法問題集』というものがあります。

文法書がインプットで、文法問題集がアウトプットという人もいますが、果たして本当にそうでしょうか?私がどう考えているかは後回しにして、書籍を紹介しましょう。

文法問題集

霊夢
レビューというより雑談みたいなんですけど…

ぴよ太郎
はっはっは。霊夢君、それはきっと気のせいだよ

Next Stage

この手の書籍で一番有名なのが『ネクステージ』でしょう。私も持っていました。ちょっと見てみたら、予想通り1章の途中で挫折していました。はっはっは(笑)

Amazonのレビューを見てみますと

何より使いにくいのがレイアウトの悪さで、問題の答え、問題文の訳、解説が1ページの中のバラバラな箇所に書いてあって(後略)

そしてレイアウトも見にくく、一体どこが大事なのか分からないのである。

ぴよ太郎
この本、見にくいですよね。私も感じました。だから挫折したのか!
霊夢
あ、あんたのは、関係ないと思う

POWER STAGE

なんだなんだ!今はよく似た名前の本が発売されているのですね。同じくAmazonレビューで、詳しく比較してくれている人がいました。

ネクステ問題数→パワステ問題数
(文法) 514→702
(語法) 227→372
(イディオム) 501→184
(会話表現) 119→52
(単語・語い) 102+352単語+反意語160単語→なし
(アクセント・発音) ネクステのほうが2、3倍ぐらい多い

ありがとうございます。なるほど、そういうことか…

(キラン☆!)これは、例の権利関係からみの話ですね! 2013年に共著者の篠田先生がお亡くなりになっていますが、ネクステに権利は残っています。よって大人の事情で、瓜生先生が単独著者に。篠田先生の書いた箇所が削られているのでしょう。

そしてこの時期の権利関係の話と言えば、「桐原→いいずな書店」のパターンです。と思って探してみたらありました。

大人の事情(印税関係)って面白い。亡くなった途端に噴出するのが人間くさくて興味深いです。

Vintage

さすが「いいずな」、市場をかき回していますな。篠田先生+米山先生 が著者になっています。

実は、今回、あのぴよ太郎氏の一押し本です。

「いいずな書店」は後発なだけに、いろいろ頑張っています。この本は「1.文法 2.語法 3.イディオム 4.会話表現 5.ボキャブラリー 6.アクセント」と項目があります。

そしてなんと、1章の文法編が全てYoutubeで公開されています。全部で1500題と少しだったと思いますが、そのうち528題が無料で、しかも動画で視聴できるのです(いいずな書店 Youtube)。

18時間あるそうですが、一つ一つは短いので疲れにくい。Youtubeは右下の設定のところから、動画速度を変更できるようになったので、1.5倍速で私も少しずつ観ていっています。

レイアウトも良く、見やすいと思います。さらに、解説が詳しいというのがの売りです。

Engage

いいずな書店は、さらに新たな文法問題集を出してきています。総合英語といい、色々かき集めていますね。桐原の力が弱くなり、『英語学習と言えばいいずな』というイメージが付きつつあります。おそらくそういう戦略で動いているのでは。

Amazonレビューに詳しい説明がありました。

同社のvintageと同じタイプの文法問題集です。

vintageが604ページで問題数が1526に対し、engageは543ページ、問題数は1202とサイズは縮小していますが、問題数を絞った結果、一問あたりの解説量はvintageを越えるかたちとなっています。(中略)

この手の参考書には珍しく、不正解の選択肢の単語の意味まで載せてある徹底ぶり。(中略)

この本で扱っている問題は比較的易しいものばかりなのでvintageの問題が難しいと感じている学生に向いていると思われます。

解説ありがとうございます。

私も書店で読んだとき、とても見やすいと思いました。Vintageよりも見やすいかも。ただ、Vintageとの違いは分かりませんでした。

なるほど、いいずな書店は Vintageの長所をさらに伸ばしてきたわけですね。意外に正当な手段で勢力拡大を狙っています。あと、動画さえあればこっちが一押しだったかも。

UPGRADE

入試データを分析して、他の文法問題集には載っているけど、めったに出題されないものはそぎ落としてあります。他社より少し薄くて、値段は抑えてあります。

また、この手の問題集の設問は私立大学のものが多いのですが、センター試験のものも割と入っています。

ただ、答えが正解のものしかなく、簡素なところが数研出版らしいです。

スクランブル

帯が面白かったので紹介。「Amazonレビューで4.7」とか書いてあるんですよ。しかし、サクラを少数しか送り込んでいなかったので、二人に1点付けられて点が下がっています(笑)

ちなみにサクラの特徴は、名前がデフォルトの「Amazon カスタマー」で、必ず「Amazonで購入」になっています。少しでも信用度を上げるためでしょうね。逆にバレバレ。

中身は、他書よりカラフルだったと思います。この辺りは好みですね。私は単色は好きではありませんが、逆にあまりカラフルでも要点が分からなくなってしまいがちです。

全解説頻出英文法・語法問題1000

著者はネクステのコンビです。

前の版は1993年と書いてあったので、昔からあったのですね。問題と解答が別になっていて、この手の書籍では珍しく、解答の方がずいぶん分厚いです。

大学入試英語頻出問題総演習 (即戦ゼミ)

2003年から改訂がありませんが、難易度が高いらしく今でも人気があります。

しかし、文法問題で難易度が高いというのは…それ自体が日本受験界の負の側面を表しています。

ぴよ太郎氏の場合

霊夢
で、結局あんたはどれをやったの?

ぴよ太郎
はっはっは、霊夢君は何も分かってないな。私がこんなのできるわけないじゃないか!

霊夢
えっ、やってないの!?

こんな勉強、面白くないと思いません? みんな根性あるな。

私がやったのは「センター試験の過去問」です。大問2の(A)にありますよね。あれを30数回分、1~2日でやったと思います。センターは奇問は出せないので、結局同じような問題が繰り返し出題されているのですよ。

ただ、赤本・黒本は解説がそこまで詳しくないので、次の本もやりました。

この本の良いところは、センターの問題を使い、詳しい解説を加えているところです。

ま、完璧にはなりませんでしたが(笑)

いつも1~2つは間違えていましたね。河合センター模試は196が限界でしたが、やはり文法・語法問題を間違えていました。

しかし、こんな配点の低いものを8~9割から10割にするのは時間の無駄というものです。「ちゃんと予備校の授業に出ること」とか言っておきながら、実は英文法の講義は前期しか出ませんでした。ついでに、漢文社会(地理→現社)も出ていません。

文法問題の問題点

センター試験の場合

大問2の(A)が文法・語彙問題になっています。手元に過去問はありますか。

赤本で見ますと、現在は10題出題されています。一番古い94年のものを見てください。17題あります。共通一次の時は20題はあったように思います

つまり、どんどん減ってきているのです。逆に、会話形式の問題が増えてきています。

文法・語彙問題は、色々なところから批判を受け、減らされてきたのです。アトラス総合英語の著者は思いっきり批判していますし、イケメンYoutuberも確かこういう勉強はしたことがないと言っていました。

東大に行こう系のwikiにもやり過ぎないよう書いてありました。そして、あのぴよ太郎氏も、文法問題は最低限で済まして、読解に時間を回していました。

魔理沙
最後でいきなり説得力下がったな

英語教育の問題点

はじめに言っておきたいのは、決して勉強をしている人をけなしたい訳ではありません。入試に出るのですから仕方がないですよね。しかし、これを出題している教育界には文句を言いたい。

はっきり言いましょう。文法問題は日本の英語教育の一番の害悪です。

こんなものに時間をかけさせているから日本人は英語ができないのですよ。もちろん、知っておくべき良問はありますし、元々はそこから始まったはずです。

それが受験競争が激化し、差をつけるためだけの重箱の隅をつつくような問題が、主に私立大学で出されるようになってしまったのです。

文法問題で難易度が高い? そんなものあるわけないじゃないですか。難易度が高いのではない。実用上見かけない問題を出すから知られていないだけです。それこそ奇問です。(興奮してきた)

Column:オンラインゲームは健全なみなさんはやったことないかもしれませんが、米国人韓国人とチームを組んでやるゲームがあります。会話はテキストチャットで行っていました。

韓国人は、英語が苦手だと言っている人でもかなりできます。私は読むことはできるので、簡単な返事はします。しかし、時々ずーっと黙っている人がいるのです。

あの黙っているのはどこの国のやつだい?」と米国人が聞いてきます。英語ができない日本人は、名前を日本的なものにしているので、私は分かるのですがばらしはしません。しかし、大体「日本人じゃないか?」とばれます。

あと、友達同士で入ってきて、自分たちだけローマ字で会話する人達がいます…恥ずかしいので私は分からないふりをします。日本の英語教育は早急に改革が必要だなと感じました。

要するに、英語で点差をつけさせようとするからダメなのです。英語は知るべきことを知っていればそれでOK。そういう意味で、2020年以降の改革の理念には賛成です。理念にはね。

じゃあどうする?

現状、出るものは出るので、私立大学志望の人は英文法問題集をやるしかないでしょう。しかし、何冊もやるものではありません。「○○は難しいから、何々の次にこれをやる」などのレビューに惑わされないように。

国立大学志望の人は、まだ1年以上ある人はやってもいいと思います。でも、時間がなければやらなくていいです。国立大は科目が多いので時間的に厳しいと思います。センター過去問を優先してやりましょう。

まとめ

文法問題集は、文法書のアウトプットではありません。文法書のアウトプットは読解です。読解を始めとする四技能に出てこない、文法問題のためだけの文法問題に何の意味があるのでしょうか。

とはいえ、出るものは出るので全くやらなくていい訳ではありません。文法書を読んで、センター過去問をやれば、8割がたはできると思います。その上で、まだ足りない人は問題集をやればいいと思います。

しかし、文法問題集だけをやって満足してはいけません。本丸は読解と、ある程度の英作文です。

といいつつ、今日も Vintageの Youtube動画を少しずつ観ています。動画は楽でいいな。そして、米山先生の声がいいのですよ。

おしまい。