予備校に通って一番伸びた科目(国語)

国語はセンスだ」「答えが曖昧でヤダ」「著者でさえ解けない

かつての私はそう思っていました。断言しましょう、それは間違いです

私は河合塾に入る前の年に、センター国語で大失敗しました。

  • 現代文 60/100
  • 古文 35/50
  • 漢文 46/50  合計 141/200

今でも覚えています。私は終了直前に、一題8点の問題の解答を変えようか悩んでいました。「よし。この一問で俺の人生が変わるんだ!」と、テンション高めで思い切って変更しました。

成績開示によると、志願者1579人、一次試験の足切りで862位/913人、二次試験で85位/78人合格。変更した分ちょうど足りませんでした。本当に人生変わったよ違う方に

いや、そこは悔やむまい。一番の問題は、自信を持って回答できなかったことです。おまけに古文は何をどれだけやっていいのかさっぱり分かっていませんでした。

私は自力での勉強に限界を感じ、一年間予備校で国語の勉強をしようと決意しました。

センター試験は難しい

いきなり余談ですが、私が医学部受験をはじめて感じたことは、「今のセンター試験って、共通一次と比べてずいぶん難しい」ということでした。

昔は最高点が新聞発表されていて798点/800満点とかでした。794点で浪人していた人も見たことがあります。

センター試験9割以上とるのはかなり難しいことです。そして、9割以下ぐらいから人が増えてきますが、昔より3%ほど得点率は低いと思います。昔の90%が今の87%ぐらいの感覚です。

ゆとり教育だの学力低下だの大人はすぐに批判したがりますが、実際やってみれば、今の若者の情報処理能力はとても優れていることが分かると思います。

最低点は再受験生

入試後に各大学でセンター試験合格最低点などが発表されますよね。

雑談していて分かったことなのですが、各科目の最低点は、全部再受験生でした。しかも、全科目違う人

年齢的な瞬発力や集中力の衰えがあるのでしょう、センター試験は時間的にかなり厳しいテストだということを示しています。

ただし、現在、二次試験の難易度は若干下がっていると思います。特に数学や物理は顕著です。子供の数が今の2倍いた時代は競争が激しく、二次試験の難易度が異常に高騰していました。

行列、一次変換、微分方程式(京大のみ)、原子核物理などがガンガン出題されていたのです。

時間が厳しい理由

共通一次試験の国語は、80分ではなく100分ありました。つまり、評論、小説、古文、漢文の各時間が5分ずつ長かったのです(ちなみに、2020年度からの新テストは五問で100分になるようですね)。

各パートの問題は一題ずつ多かったと思いますが、重要なのはそこではありません。

なんと、各問題文は今の方が長いのです。

例えばセンター評論文は、5ページあります。ところが、共通一次は3ページしかなかったと思います。

これは、解答箇所を探す時間も変わってくるため大きな違いになります。

おっと、最近は4ページになっていますね。時々5ページのこともあるようですが、さすがに大学入試センターも5ページは無茶だと気が付いたのでしょう。年々、改良はされていっているようです。

答えには根拠がある

センター試験は、難易度は上がっているものの悪いことばかりではありません。特に国語はちゃんと答えに根拠があります。

ここです。その根拠を追うことができれば、フィーリングに頼らず自信を持って解答することができるようになるのです。

対して共通一次は答えを聞いても根拠がよく分からないものがたくさんありました。フィーリングで解くというのもあながち間違いではなかったと思います。

各パート概要

今回は概要です。センター国語は、評論小説古文漢文の四つのパートからなっています。

国語の難しいところは、この4種目全部できないと高得点を取れないところです。

みなさん、試験時間は十分ですか?私は評論小説がどうしても20分ではできませんでした。この二つには25分取りたい。すると、古文、漢文で10分削らないといけなくなります。

そう。古文、漢文はただ正解するだけではなく、早く解けないといけないのです。逆にこの二つを強化すると時間的余裕ができるため、たとえ現代文の力が変わらなくても一気に点が上がるのです。

解く順番は、漢文→古文→評論→小説、の順にしていました。前半で貯金を作る作戦です。テレビタレントとしても有名な吉田たかよし先生も、著書でそう言っておられたように思います。

評論・小説

ぴよ太郎
何と、センスで解く科目ではなかったんだ

魔理沙
これまで勘違いしていたわね

出口汪(ひろし)先生の“現代文講義の実況中継を読んで理屈を知り、過去問や予備校で演習を繰り返したことでできるようになりました。

この本は目からウロコでしたね。単なるテクニックではなく、センター現代文本質をついた内容でした。

答えが見えるようになったので、記述式でも点を取れるようになりました。具体的にはまた別の記事に書こうと思いますが、取り敢えずそれをお伝えしたい。

現代文講義の実況中継」は作り直されたようですね。昔は中堅私大文系の問題ばかり掲載されていて、あまりいいとは思わなかったのですが大きく改善されたと思います。

重要なのは、出口先生の考え方です。それを知ったうえで、センター過去問をひたすらやるのがいいと思います。私は追試も含めて全部やりました。

古文

予備校に通って一番伸びた科目です。一度できるようになると、高速・高得点安定します。11分で満点を取れと常々言われていました。ただ、私はどうしても13分かかっていました。

クラスの医学部合格者は、1人を除いてみんな満点だったようです。そのやり方を是非伝えたい。テクニカルな側面もありますが、本格的なやり方です。

倉田修先生、という高校の先輩でもある先生でした。本来文系のトップクラスを教える先生でしたが、ついでに理系のセンタークラスも見ていただいていました。文系トップの生徒からも評判が良かったようですね。

倉田先生はとても熱いおかたで、時々エキサイトします。ある時、どうしてだったか歌手の「ミスターチルドレン」を延々とディスり始めました。

次の週、ごっそり生徒がいなくなりました(笑)ベテラン受験生の話では、毎年100人クラスの半分がいなくなるそうです。

河合塾って、教室入口に小窓があって出席率をチェックしているのですよね。それが講師の評価に繋がります。しかし倉田先生はそんなこと全然お構いなし。それでもトップクラスを任され続けているというのは、実力で大きく評価されていたということでしょう。

感情の振れ幅の大きいかたで、たぶん努力をしない生徒に我慢がならない。しかし、こういうタイプの人は本質的に優しいです。商売抜きで伝えたいことがある。真に生徒思いの先生なんだと思います。

合格後挨拶に言ったところ、静かに「こうやって報告に来てくれることが、一番うれしい」と話して下さいました。もう退職されたのかな。最も印象に残った先生でした。

漢文

現代文の得点を上げるのに最も手っ取り早い方法は、古文、漢文を得意にして時間を余らせることです。

そして漢文は、最も短時間で成績を上げることが可能な科目です。国語が苦手な人はまずここから始めるといいと思います。

ただ、一つ悩ましいのはどこまでやるかです。そのことについても書きたいと思います。

まとめと、オチ

今回は、国語は決してセンスで解くものではないということを強調しておきたいです。

ところで、予備校時代の成績はどうなったかというと

ぴよ太郎
す、すまない魔理沙君。決して自慢したいわけじゃないんだ。ただの事実なんだ

魔理沙
ああん?

現代文は、センター模試4回の平均が97.5点/100。記述模試は文系に混ざって偏差値73(現・古型)

古文は序盤は苦戦したものの夏休み明けから上がってきて、国語は190点/200が普通、最高は198点。後期は総合で600番台/10万人(7科目理系型)。

ぴよ太郎
ふっ、今年はもらったな
魔理沙
しねばいいのに

しかし、果たしてこれまで数々の失敗をしてきた彼がすんなりいくのか?そもそも、オチがなければ大阪人として失格ではないのか。などと謙虚に考えるはずもなく、意気揚々と本番へ向かうぴよ太郎氏であった。

センター本番

実は、前年のセンター試験は体調不良があったのです。体調不良の影響は、暗記系よりも思考系の科目に出やすいです。

そして本年は、なんとおしっこが止まりません5分で尿意を感じ始め、20分で狂おしいほど膀胱パンパン。これ、カフェインの利尿作用です。つまり、100%自分のせい

実は、眠気防止薬のカフェイン顆粒を飲んでいたのです。そこに午後の紅茶を一口飲んだところ、閾値を超えたのかいきなり効果が発動!(なんかエヴァンゲリオン発進みたいでカッコいい)

そしてなんと、本番の現代文…53点/100でした。去年より悪いやんけー。古文は50点でしたが17分もかかり、漢文は難化し相対的にはよかったものの42点。合計145点

魔理沙
オチがあって良かったわ。あんたがすんなり行く話なんて、ちっとも面白くないからね

ぴよ太郎
ま、まあね

魔理沙
つづく

次回からは、具体的に各科目のことを書いていこうと思います。

記事に出てきた本

出口汪 現代文講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)出口汪 現代文講義の実況中継(2) (実況中継シリーズ)出口汪 現代文講義の実況中継(3) (実況中継シリーズ)